
d_562394 スイートプリキュ○ キュ○ビート 黒○エレンはクールで強がり
蒼い鼓動と赤い指先 ―
深夜のレコーディング編
―
午前2時。
都内の古いスタジオ。
ガラス越しの録音ブースから見える彼女の姿は、まるで幻想だった。
タイトな黒のトップスに、レザーのパンツ。
耳元に揺れるヘッドホンを直すたび、うなじがちらりと見える。
その瞬間、ぞくりとするほど色気を感じてしまう。
「…やり直し。
今の、テンポ甘かったわ」
冷たい声。
でも、それがいい。
完璧を追い続けるその横顔を見ていると、こちらの理性のほうが崩されていく。
「ちょっと、こっち来て。
音のタイミング、合わせたいの」
彼女に呼ばれ、ブースの中へ入る。
密閉されたその空間には、彼女の体温と香りが充満していた。
「ここ。
もっと深く、ねっとり入れてくる感じで…わかる?」
彼女は俺の耳元に顔を寄せ、囁く。
熱い吐息が、耳の奥をくすぐる。
「…わかんないなら、身体で教えてあげる」
そう言うなり、彼女はケーブルを引っ張るように俺を壁際に追い込み、唇を塞いできた。
唾液が混ざる。
舌が巻きつき、奥で絡まる。
理性を奪うようなディープキス。
「ここ…マイクじゃなくて、私の中に入れて。
深く、ずっと…震わせて」
その言葉と同時に、彼女はズボンを乱暴に引き下ろし、自分のレザーを腰まで押し下げた。
下着なんて、最初からつけてなかった。
「エレン…本当にいいのか?」
「黙って突いて…。
音じゃない、‘わたし’を感じなさいよ」
潤んだ奥が熱を持って、トロリと濡れている。
彼女は腰を沈め、ぬるりとすべてを咥え込んだ――
「ん…っ、く…ぁ…っ…!」
さっきまで冷静だったはずのエレンが、低く甘い喘ぎを漏らす。
それは録音機材にすら拾われそうなほど、淫らで、乱れた音。
「奥…当たってる…。
こんなの、だめ…クセになるっ…」
スタジオのガラスが曇るほど、激しくぶつかる音。
彼女は手すりに爪を立て、奥へ奥へと貪るように腰を動かす。
「…だめ…こんな声、録音されちゃう…!」
「それでも止まらないのは…お前が感じすぎてるからだろ?」
「うるさい…っ、もっと、突いてよ…エレンの一番奥に…!」
快感がピークを超えた瞬間、彼女の身体が跳ね、絶頂が弾けた。
「いく…っ!
一緒に、きて…ッ、もう、止まんないから…!」
レコーディングルームの奥、誰にも届かないはずの場所で――
彼女は、音ではなく、愛で全てをさらけ出した。
鼓動がまだ止まらない。
音楽よりも激しく、魂ごとぶつけ合ったふたりの夜は、静かに蒸気のように漂っていた。
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