
d_562414 BLEAC○ ブリー○ 朽○ルキアは初めてだった
「……このようなこと、本当に……していいのか?」
月明かりだけが差し込む座敷の片隅。
小柄なその女は、膝を揃えて座っていた。
目は伏せて、唇をかすかに震わせながら。
彼女の名は――ルキア。
誇り高き家の娘、剣も心も凛としている。
だが今、その目に浮かぶのは、
戦いではなく…誰かの温もりを欲する、切ない欲望だった。
「るい、したいんだろ。
……触れてほしいって、そういう目をしてる」
「っ……やめろ。
そうやって、からかうな……!」
顔を背けながらも、頬が紅に染まっていく。
帯にそっと手を添えると、彼女の呼吸が変わった。
「まって……自分では、うまく……解けぬ。
手伝ってくれ」
その一言で、心も身体も委ねたのだと気づく。
静かに帯を解く。
着物がするりと滑り落ち、肩が露わになる。
「……肌を見せるのは、これが初めてだ。
……恥ずかしい、が……あなたに、見てほしい」
白く滑らかな肌。
その奥には、幾多の戦いを乗り越えたしなやかな強さと、
一人の女としての、繊細な美しさがある。
「手を、重ねてくれ……わたしの鼓動、感じてほしい」
指先を重ね、胸元に添える。
ドクン、ドクンと震える鼓動は、まっすぐにこちらを求めていた。
そのまま、そっと唇を重ねる。
戸惑いながらも、彼女の舌が控えめに絡んでくる。
「っ……ん、ふっ……息が、うまく……できぬ……」
舌先で乳首を愛撫すると、彼女は肩を震わせて声を漏らした。
「や……そこ……そんなふうに舐められたら、身体が……」
指を伸ばし、太ももの奥へ――
着物の裾をそっと開き、そこへ指を滑り込ませると――
「ッ…ぁ、や、だ……そんな、触れ方……ずるい……っ!」
濡れていた。
けして多くを語らぬ彼女が、身体では素直に答えていた。
「このまま、入れるよ……」
「う、うむ……来い。
痛みなど、怖くはない……あなたとなら……」
身体をゆっくり重ねる。
最奥へと沈む熱に、彼女はか細く声を漏らす。
「んっ……深い……っ、すごく……あたたかくて……」
動くたびに、彼女は眉を寄せ、
けれど腰はきゅっと絡みついてくる。
「わたし……知らなかった……
誰かとひとつになることが、こんなにも、幸せだと……ッ」
やがて、波のように押し寄せる快感に、
彼女は唇を噛み、涙をこぼしながら果てていった。
「ありがとう……あなたに、初めてを委ねて、よかった」
その夜、冷たい雪のようだった彼女は――
溶けるように、すべてを俺に預けて眠った。
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