
b495asgt00575 ひいなまつり
バツイチ46歳のサラリーマン・矢田は、つい先日京都営業所に転勤となった。
京都で働くメンバーは五人。
この中の一人、柳野原という男が厄介だった。
風采の上がらないタイプで、とにかく仕事ができない。
さらに矢田を苛立たせるのは、そんな彼の妻である華也子が、30代の超美人だということ。
よほど夜の営みが充実しているのか。
そう考えていた矢先、仕事帰りに華也子とばったり会う。
彼女は矢田の瞳をじっと見つめ、いきなり手を握りしめてきた。「独りで家におるのが寒いねん――温めて――」
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2021.09.24