
b387akats00263 ひしょ×ひしょ
毎日が茹だるような暑さで、季節は夏──アルバイトで1週間の泊まり込みから帰宅した俺を待っていたのは、予期せぬ客人だった。
燕尾服を着た一人の老人とイカツイ黒スーツの男。「おはようございます大輔様」「…おはようございます」表情の読めない老人。
名刺を出す。「?…紫宮(しのみや)財閥ってあの有名な…」そこにはTVでも毎日のようにCMを見かける大企業と同じ名前があった。『執事』の話をかいつまんでみると、どうやら自分は「紫宮(しのみや)財閥」の総帥、柾綱の孫にあたるらしい。
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