b495asgt00693 メコンウィスキーはウィスキーではない
歌舞伎町にある行きつけのBARで毎晩のように飲んでいる、30歳半ばのイラストレーター・富田今日子。
ここに通う常連客は皆、人生に失敗しながらも強がっている人たちばかりだった。
彼らが発する独特のクセのある匂いが店内に充満している。
まるでタイの酒・メコンウィスキーのような強烈な偽物の香り。
その匂いを嗅ぐと、今日子はタイに夢中になっていた過去を思い出すのだ。
毎月のように通い続け、華やかなセックスライフに明け暮れていたあの頃のことを……。
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